「イノシシが泳いできた荒川」
三井元子(旧姓 荒木)(高24回) 公益社団法人 日本河川協会 理事 ・ 環境省登録 環境カウンセラー
首都東京を流れる大河川、荒川は現在の隅田川の放水路である。
1996年、立場を超えて荒川について調査・研究・発表ができる場を作ろうと「あらかわ学会」が創設されることになり参加。公平な運営ができるよう会則や細則作りに時間をかけたが、これには白百合学園生徒会での経験が大いに役立った。
10年後、「様々な立場の人々が集う荒川における合意形成手法」として日本水大賞国土交通大臣賞を授与された。歴史民俗委員会や自然環境委員会などと共に様々な資料を作り、セミナーを行ってきた。
2023年、荒川放水路通水100周年を前に「荒川遠泳大会」を復活させた。戦後の復興期に比べたら水質は回復しているが、より良い環境を目指すためには川中に注目してもらう必要があると考えたからである。するとなんと世界34の都市でも「Swimmable Cities(泳げる都市の川)」運動が起こり始めていた。
東京大水害100周年記念シンポジウム
荒川遠泳大会2024
2025年、あらかわ学会もこれに加盟し、よりウェルビーイングな川づくり、環境づくりを世界の人々と共に目指すこととなった。2024年、荒川をより身近かに知っていただき、更に「市民参画による荒川づくり」を記録するため『イノシシが泳いできた荒川』を執筆・出版した。
著書『イノシシが泳いできた荒川』
別途、2003年に設立したNPO法人エコロジー企画では「良好な好奇心を育てること」を目標に、「プールのヤゴ救出大作戦」「綾瀬川かいぼり隊」「花畑川を活かしたまちづくりの推進」「太陽熱エネルギーを学ぼう!」などの環境イベントや出前授業を行っている。
2022年『花畑運河の今昔 -荒川放水路の歴史・産業遺産-』を執筆し、忘れられていた花畑運河の歴史を掘り起こした。
綾瀬川かいぼり隊
著書『花畑運河の今昔』
また、太陽熱エネルギーに注目して普及啓発を図り、2011年の東日本大震災では「自然エネルギーで被災地支援 ~つながり・ぬくもりプロジェクト~」に参画し、企業と共に太陽熱温水器を136基、現地雇用で設置し寄贈した。2013年度「地球温暖化防止活動環境大臣賞」を受賞。
一方、1988年に創設した足立児童文化サークル「木の芽会」の活動は38年目となった。2013年、みついもとこ創作童話集『野うさぎジニーの大事な歯』を発行。童話を通して次世代へのメッセージを表現していきたい。
(2017年~公益社団法人「日本河川協会」理事・2024年~環境省登録環境カウンセラー)
太陽熱エネルギーを学ぼう
仮設住宅へ太陽熱温水器寄贈
著書『野うさぎジニーのだいじな歯』
<Q&Aコーナー>
Q1.校舎や通学路で思い出の場所はありますか?
下校時、3人組の親友と人生論を語り合いながら坂道を下りていきました。外堀の土手の桜が美しく、天気の良いときは反対方向の市ヶ谷か四谷駅まで歩いて行って帰路に就いたものです。おだやかな幸せな時間でした。
Q2.今も残している白百合時代の思い出の品などはありますか?
友人が「誕生日にはなにがほしい?」と聞いてくれたので、大好きな「星の王子様がしているような、床に着くくらい長い白いマフラー」というと、本当に白い 長~いマフラーをかぎ針で編んで下さったのです。どれだけの時間を私のために割いてくれたのだろうと思うと、今でも熱い思いがこみ上げてきます。
Q3. 今後のライフプランについてお聞かせ下さい。後輩へのアドバイスもお願いします。
人と人との関係は、お金の高ではない。そのことやその人のためにどれだけ時間を使ったか、どれだけ心を込めたかが大事だと思います。私はこれからも歩みを止めることなく地域とつながっていくことでしょう。その為には、英語もAIもつかいこなせるようにしたいと、機会をとらえてはチャレンジしています。
幼稚園時代