活躍する同窓生


女性の美しさ

 山﨑仁得(高45回) 美容関連企業代表

私は山﨑伊久江として『女性を美しくする』ことを仕事としております。

 

幼稚園から高校までを白百合学園で過ごし、大学卒業後から家業であった美容の仕事についています。曾祖父が日本初の美容専門学校を開校しており、祖母が美容室を開業、祖母他界後に名前を継承いたしました。私の仕事は大きくわけて二つ、一つは「ヘアメイク着付け」、一つは「髪や肌を傷めない美容法の研究と普及」です。

 

「ヘアメイク着付け」の仕事は、七五三、成人式、結婚式などの美容仕度、雑誌等ヘアメイク提案、国内外でのヘアショー出演などです。女性の長所を引き出し、短所はカバーできるヘアメイク、スタイルがよく見える着付けを目指しています。

 

多くの方を担当させて頂いた中で、特に気が引き締まったのが、当時の高円宮典子様、絢子様のご婚礼お仕度をさせて頂いた時です。皇族の方々はご婚礼を迎えるまでに様々な儀式がありますが、その一つ一つの儀式の意味合いを教えて頂き、それに合うヘアメイクを提案担当させて頂く仕事は大変緊張感のあるものでした。

 

技術があることはプロとして当然ですが、重要なのは仕事をする姿も優雅でなければならないことです。その時々にふさわしい言葉遣い、所作などが身についたのは、幼い頃から通った白百合学園にあったと思います。品のある振る舞いが自然と身につけられたという事は、人生において大変素晴らしい財産であり、後から身につけたいと思ってもなかなか上手くいくものではないと感じています。学生だった当時は厳しい校則に反発を抱いたこともありましたが、実はこのような校則に守られながら過ごしていた学生生活において、気づかない所で大切なものを教えて頂いたと感謝しております。



絢子様ご披露宴のお支度


二つ目は、「髪や肌を傷めない美容法の研究と普及」です。皆さんも、顔の肌にはとても気を使っていると思います。それが頭の肌(頭皮)となると、傷むと分かっているのに毛染めをしたり、パーマをかけてしまいます。そこで私が一番力を入れているのが髪を傷めたくない、欲張りな女性の為に傷めない毛染めやパーマを研究し普及させることです。キャッチコピーを『艶髪を手に入れる』として、人工的なコーティングの艶でなく、日本人女性が本来持つ自然な艶髪を楽しんで頂きたいと願っています。髪が寂しくなると心も寂しくなってしまいます。髪や頭皮にお悩みを抱えている女性がいらっしゃるならば心から解消してさしあげたいと思っています。

 

最後に、ご自身から生み出すことの出来る最高の美しさの美容液は、「活気」であると考えております。誰かに与えるものがある方は何歳になっても生き生きと美しいものです。

 

監修本



<Q&Aコーナー>

Q1.校舎や通学路で思い出の場所はありますか?

 

学校から飯田橋までの通学路のことをよく覚えています。お友達と楽しく帰ったことや、憂鬱なきもちで帰宅した日、様々な感情で登下校していたことを思い出します。


Q2.今も残している白百合時代の思い出の品などはありますか?

 

幼稚園の時の夏休みの宿題のような冊子が実家にありました。絵をかいたり、貼り付けたり、手形をつけていたりしたような気がいたします。

Q3. 今後のライフプランについてお聞かせ下さい。後輩へのアドバイスもお願いします。

 

女性のヘアケア、スキンケアを考えた商品や施術をよりよいものにしていきたいと思っています。女性がちょっとした美しさを手に入れ、日々の生活の中でワクワクして頂けたら幸いです。

私自身、学生時代は、素直な生徒だったとは思えません。が、社会に出て、素直に他人の意見が聞けることが成長への近道だと気づきました。私がいる美容の世界ですと、先輩から教えて貰うことが多いです。例えば、一つの技術を教えて貰い、A先輩のやり方とB先輩のやり方が違ったとき、人によって、やり方が違ってどうしたらいいのか困ると思う方と、いろいろなやり方を教えてもらってラッキーと思う方がいます。一つの物事のとらえ方で1年後、3年後、全く違う成長具合になると思います。是非、素直に物事を聞き、自分で考え、行動してみてください。

 

高校時代

幼稚園時代