白百合学園71回卒業生 シャルトル聖パウロ修道女会の母院(maison mère)を訪問


頼近友莉奈(高71回)

星合はな(高71回)

 

ごきげんよう

白百合学園71回卒業生の頼近友莉奈と星合はなです。私たちは今年5月中旬にフランス・シャルトルを訪れました。

 

5月のパリは夏に控えるオリンピックとパラリンピックに向けて街全体が工事に追われ、普段とは異なる風景が広がっていました。一方で2019年に火災で大きな被害を受けたノートルダム大聖堂の復旧工事が進み、多くの人々が大聖堂前の広場でその完成を待ち望んでいる姿が印象的でした。

 

私、頼近友莉奈は現在パリ地方音楽院にてヴァイオリンを専攻しており、オーケストラ教育に特化したコースで学んでいます。留学のきっかけは、やはり白百合学園でのフランス語教育でした。小学校からフランス文化に触れることでフランス語をより身近に感じることができました。小学校ではフランス語班に、高校では第一外国語にフランス語を選択したことが、私を音楽への道へ導いてくれたように思います。

 

私、星合はなは頼近さんと同じく高校でフランス語を第一外国語として選択していました。大学生の間にフランスへ留学することを夢見ていましたが、コロナ禍であったこととそして部活動に熱中していたことからフランスを訪れる機会を逃しておりました。しかし就職先から入社時期を6月と指定され、大学生でも社会人でもない2ヶ月間が生まれた瞬間、私はフランスに行くことを決めました。頼近さんと同じくフランスに留学中だった山﨑怜子さんの寮に泊めていただけることにもなり、念願だったフランス旅行が実現しました。

滞在中は同級生の頼近さん、山﨑さんそして矢地理彩奈さんにパリを案内していただきました。

 

シャルトル訪問は、山﨑さんがシャルトルの修道院にいらっしゃるマ・スール米島に連絡をとってくださり、同じくフランスに留学中の73回同窓生藤原乃々葉さん、若尾美紀さん、船越恵玲奈さんの3人にも声をかけ、総勢6名の「小さな遠足」となりました。

 

マ・スール米島から修道会の歴史や活動のお話をうかがい、シャルトルの街中を散策しました。特に街のシンボルともいえるシャルトル大聖堂は印象的でした。

 

シャルトル大聖堂は世界遺産に登録されており、「シャルトルブルー」と称される鮮やかな青いステンドグラスや、12世紀の建設当初の姿を残す真っ赤なステンドグラスがとても印象的でした。マ・スール米島の詳しい解説を聞きながら、聖書物語が描かれた美しいステンドグラスを満喫することができました。

 

シャルトルはパリ・モンパルナス駅から電車で約1時間という距離にあり、パリからの気軽な日帰り旅行先としても最適です。今回の訪問は私たちにとってフランス文化と歴史を深く感じる貴重な機会となりました。

 

また今回シャルトルを訪問するにあたり、パリにある「寿月堂」のお茶を手土産として持参しました。寿月堂は私(星合)の母の同級生である丸山真紀さん(41回卒業生)のパリのお店です。お店を訪れた時には、偶然丸山さんにもお目にかかることができました。世代を超えて同じ先生にお世話になった話や、フランス語選択者の卒業後のつながりなどの話に花を咲かせ、日本を感じられる素敵な空間で楽しいひと時を過ごしました。

 

パリで日本の魅力を広めて活躍していらっしゃる先輩方を誇りに思うと同時に、私たちも肩を並べられるように日々邁進していきたいです。