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「てらまちや風心庵」のご紹介


土田ひふみ(高33回)

 

白百合での学びを心にとめて、ずいぶん長い道のりを歩んできたように思います。東京都に30年、石川県金沢市でも同じく30年の月日を過ごしてまいりました。

 

今年1月1日は石川県能登地方で大きな地震があり、いまだに避難生活を続けていらっしゃる方々がいます。地震当日は、海外から輪島へ宿泊予定の外国の方を、代わりに宿泊していただいたり、支援ボランティアの方をお泊めしたりしました。

 

金沢市はそれほどひどい被害はなく、日々落ち着いた生活を続けています。全国各地からご心配をいただき大変感謝しております。

 

北陸の金沢の地で、金澤町家をリノベーションして営んでいる風心庵について、少しご紹介させていただきます。


◆風心庵とは

金沢は京都と同じく第二次世界大戦の戦火を免れた都市であり、昭和以前のまちなみが多く残っています。江戸時代の地図で街を歩くことも可能です。寺町寺院群は江戸時代に寺院を集積させた地域で、現在は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。また、「残したい“日本の音風景”百選」の一つとして鐘の音風景が選定されています。

 

風心庵は、寺町寺院群の中に残る、大正時代に建設されたと推定される小さな金澤町家をリノベーションしたものです。宿泊やワークショップに活用できるようになっています。

 

1階は日本各地(一部海外も)で蒐集した風鈴のギャラリーとなっています。⾵鈴の⾳を聞きながら、制作を楽しむことができます。2階の壁は、⾦沢のおもてなしの⾊である⾚い聚楽塗にしました。また、2階の天井を外してロフトを設け、広々とした空間に変えました。

 

「町家は寒い」と思われがちですが、改修により断熱性を向上させて北陸の冬も温かく過ごせます。寺町通りに面していますが、遮音性も向上させていますので交通音も緩和されています。

 

⼀棟貸のゲストハウスですので、ホテル・旅館とは⼀味違う空間でゆったりと過ごせます。

 


◆制作体験について

和紙を装飾して組み上げる「かなざわ⾵鈴」や「かなざわ彩灯」、またはガラスに絵付けをする「加賀⾵鈴」を作ります。

 

かなざわ⾵鈴:和紙で作られた⾵受けと、真鍮の澄んだ響きが特徴です。

 

加賀⾵鈴:加賀五彩をモチーフにした⾊彩とともに、ガラスが涼しげな⾳を響かせます。好きな色、絵付けの体験ができます。

 

かなざわ彩灯:かなざわ⾵鈴と同じ形状をランプシェードとし、ゆっくりと七⾊に変わる幻想的な光が特徴です。

 

【料⾦】各2,000円より(金箔など追加200円)要予約

【所要時間】いずれも約1.5時間(個⼈差があります)

 


かなざわ風鈴

加賀風鈴

かなざわ彩灯


 

風鈴や灯りの制作体験は県内外からたくさんの方にご興味をもっていただき、体験していただいています。中高生の課外活動などでも活用していただいています。ゲストハウスには特に海外からのゲストも多く、日本の良さを少しでも味わって帰っていただければと、おもてなしをしています。

 

金沢にお越しの際はぜひお寄りいただければと思います。北陸の地で還暦を越した同窓生が細々と頑張っています。いつまで頑張れるかわかりませんが、同じ白百合学園同窓生としてお会いできるのを楽しみにしています。白百合学園で学んだ誇りを忘れずに過ごしていきたいです。




詳しくはホームページへ

 風心庵 https://www.teramachiya.com

 QRコードからもアクセスできます

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 Instagram teramachiya

 Facebook てらまちや風心庵

 

◆アクセス

 石川県金沢市寺町3丁目2-32

 JR金沢駅(東口)より北鉄バスまたは城下町金沢周遊バス

 お車の場合 金沢西ICまたは東ICより15分(宿泊者専用1台駐車場あり)