戦火を免れながら、家庭に眠っていた品々も、家の建て替えなどにより次々に、姿を消しています。そうした、かつて日本にあった時代、文化を知ることができる物の中から、明治・大正・昭和時代に伝わった“外国”と“教育”にまつわる数々の資料を紹介いたします。
◆展示品例
〈外国物〉
明治・大正頃のゴルフセット、シンガーミシン、音楽家ポートレート、明治期海外地図・ガイドブック、伏見丸渡航時晩餐メニュー、メタルビーズバッグ、オペラ座パンフレット、ポストカード（100年前のフランスの風景他）、日本統治下資料、満州国切手・はがき、勲章、琉球王国資料など
〈教育〉
四書五経他和綴じ本、明治・大正・昭和尋常小学校・中学・高校教科書・教材、大学講義読本など
◆日時
2023年11月3日（祝・金）～6日（月）
10:00～17:00（最終日は16:00まで）
◆会場
神奈川県逗子市新宿1丁目東郷橋付近
※ご予約・お問合せをいただきましたら詳細をお知らせいたします。
※クリックすると拡大します
山路禮子（高5回）・原 良子（高35回）
＜メッセージ＞
ごきげんよう。高35回生の原良子（旧姓山路）です。現在福岡にて九州支部からの便りなどをさせていただいております。今回は母と一緒に開催します資料展のご案内をさせていただきたく存じます。
祖父母が亡くなった時に母（高5回生の山路禮子・旧姓姫野）が遺品を整理していて、古くは江戸時代から明治・大正・昭和と時を経てきた物たちに時代の息吹を感じ、「これはぜひ伝えていかなければ」と奮起し、数回それらの物を展示した資料展を行いました。しばらくお休みしておりましたが、昨年、十数年ぶりに開催したところ、ご好評をいただき、今年も再び行う運びとなりました。今年は“教育”と“外国”をテーマに展示をいたします。祖父母が大正末期から8年間パリに滞在した際にフランスから持ち帰ったもの、渡航時の船内の晩餐メニューなども展示予定です。
一つの家庭に眠っていたささやかな物ではありますが、明治・大正・昭和の時代を生きてきた物たちを手に取って、時を共に感じていただけますと幸いでございます。
昨年の展示の様子
